★作家、高橋源一郎氏の現代語訳「教育勅語」が話題!!

 https://dot.asahi.com/wa/2017041800076.html?page=1dot. 亀井洋志 (2017.4.20 07:00 週刊朝日)

 

 何かと物議を醸している「教育勅語」だが、作家の高橋源一郎さんの現代語訳がいま、SNS上で話題になっている。

 今年3月15日、ツイッターのアカウントに掲載した。高橋さんは「方丈記」など古典の現代語訳にも取り組んでいるが、こう綴る。<いわゆる「現代語訳」を読んでいてもピンとこないことが多い>

<いま話題の「教育勅語」を読んで、やはり同じ感想を持った。なので、一時間ほどかけて訳してみた>

 ご本人の承諾を得て高橋源一郎版「現代語全訳」を以下に記す。

 

 ■高橋源一郎「現代語全訳」

 『はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました?とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。君たち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。

 そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。

 きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

 そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。

 さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。

 というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。

 それが正義であり「人としての正しい道」なんです。

 そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

 いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中のどこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

 そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!明治二十三年十月三十日天皇

 とまあ、サクっと訳したので、若干間違いあるかもしれませんが、だいたい、いい線いってると思います。自分で読み返して思ったんですが、これ、マジ引くよね……』

 

そして旧文部省図書局が訳した「全文通釈」は以下の通り。

 ■教育勅語「全文通釈」(文部省図書局による)

 『朕(ちん)がおもふに、わが御祖先の方々が国をお肇(はじ)めになったことは極めて広遠であり、徳をお立てになったことは極めて深く厚くあらせられ、又(また)、わが臣民はよく忠にはげみよく孝をつくし、国中のすべての者が皆心を一つにして代々美風をつくりあげて来た。これはわが国柄の精髄であって、教育の基づくところもまた実にこゝにある。汝(なんじ)臣民は、父母に孝行をつくし、兄弟姉妹仲よくし、夫婦互(たがい)に睦(むつ)び合ひ、朋友(ほうゆう)互に信義を以(もっ)て交(まじわ)り、へりくだって気随気儘(きずいきまま)の振舞(ふるまい)をせず、人々に対して慈愛を及(およぼ)すやうにし、学問を修め業務を習って知識才能を養ひ、善良有為の人物となり、進んで公共の利益を広め世のためになる仕事をおこし、常に皇室典範並びに憲法を始め諸々の法令を尊重遵守(じゅんしゅ)し、万一危急の大事が起(おこ)ったならば、大儀に基づいて勇気をふるひ一身を捧げて皇室国家の為(ため)につくせ。かくして神勅のまにまに天地と共に窮(きわま)りなき宝祚(あまつひつぎ)の御栄をたすけ奉れ。かやうにすることは、たゞに朕に対して忠良な臣民であるばかりでなく、それがとりもなほさず、汝らの祖先ののこした美風をはっきりあらはすことになる。

 ここに示した道は、実に我が御祖先のおのこしになった御訓であって、皇祖皇宗の子孫たる者及び臣民たる者が共にしたがひ守るべきところである。この道は古今を貫(つら)ぬいて永久に間違がなく、又我が国はもとより外国でとり用ひても正しい道である。朕は汝臣民と一緒にこの道を大切に守って、皆この道を体得実践することを切に望む』(出典=文部省「聖訓ノ述義ニ関スル協議会報告」1940年2月。田中壮一郎監修、教育基本法研究会編著「逐条解説 改正教育基本法」から)

 「教育勅語」の本質が伝わるのは、いったいどちらでしたか?(本誌・亀井洋志)


■岩本一郎北星大学教授の「憲文録」(北海道「総がかり行動」でのスピーチ)です。

 ▶「憲文録」(岩本一郎) 引用はお控えください。


■憲法9条の記念碑(2018/4/2 伊藤千尋さんの▶fbから)

  新刊本『9条を活かす日本』の原稿を提出して5日。この間、さすがにポケ―っとしていました。でも、創作意欲というものは、いったん出始めたら噴出するものです。さるメディアの憲法特集用に「憲法9条の碑」をテーマにした企画を提案してOKをもらっちゃいました。

 普通、こうした企画は2ページです。が、編集部の担当者が提示してくれたのは、その倍の4ページ。うれしいじゃないですか。気が大きくなって、さらにその倍の8ページ分を提案したら、それも通ってしまって・・・「大丈夫かな」と当人がちょっと心配になっている始末です。

 昨日の時点で僕が確認していただけで、日本全国に「9条の碑」が16ありました。うち沖縄に7つ、本土に9つです。このうち僕がすでに取材したのは沖縄の5つと本土のうち広島、岐阜、静岡そして長野の2つの合計10の碑でした。

 ほかに茨城県にもあるという情報で探したところ、新宿から電車で1時間の町のお寺にあることが判明。早速今朝、早起きして満員電車に揺られ現地を訪れたのです。

 駅でお寺の旗を持って待っていてくれたのが前住職でした。なんと85歳です。ご自分で車を運転してお寺へ直行です。玄関を入ったところにあったのは、国会デモ用のプラカードです。

 そこには「兵戈無用(ひょうが・むよう」と書いてあります。兵士や武器はいらないというお経の文句です。いいなあ・・こんな風に、参加者それぞれが自分の思いついた主張を書いて参加するのが世界のデモの形で、お坊さんは世界の先端を行ってますね。

 「9条の碑」はお寺から離れた集会所の敷地に立っていました。題字にも「兵戈無用」と彫ってあります。この集会所は選挙の時に投票所になるのです。ますますいいじゃありませんか。

 で、なぜ9条の碑を建てたのかうかがうと、ずいぶん前に近くの村の方が9条の碑を建てた話を聴いたと言うのです。「ちょっと待ってください。9条の碑が、ほかにもあるのですか?」と聞いたところから、「幻の9条の碑探し」が始まりました。

 捜索に加わってくれたのが現在の住職で、なんとこちらは僕がここで9条の講演をしたときの事務局をなさった方でした。古い電話帳を探したり、ネットで検索したりしているうちに、碑が墓地にあることが判明しました。こんどは住職と大黒さん(住職夫人)があちこちのお寺に電話をしてくれます。一家総出の探偵団、いや、取材チームのようです。

 そうしているうちに85歳の前住職が「ともかく行ってみましょう」と言うのです。突撃精神を85歳から聞くとは思いませんでした。でも、これが正解だったのです。

 9条の碑を建てた人の住所を頼りに探していくと、もう亡くなっており家族もいませんでした。いくら電話をかけても通じないはずです。そこで近所の方に「この辺に墓地はありませんか」と聞きまわって2つ目に・・・ありました。17番目の「9条の碑」が。

 今週の土曜は富山に行ってコスタリカ映画の上映会のあと平和憲法について講演します。そのあとは金沢に行って泊り、翌日は石川県に2つある「憲法9条の碑」を回ることにしました。加賀市と能登半島です。金沢からの方向は真反対なので、この日も早朝にホテルを出てまずは能登半島に、すぐに取って返して加賀温泉に向かいます。

 と思ったら、ここで石川県にもう一つ「9条の碑」があるという情報が入りました。どこにあるかご存知の方、教えてください~。

 このほかに岡山にもあることを承知していますが、あるいは、他にここにもあるよ~という情報をお持ちの方、ぜひ、おせ~て~。ちなみに、ここで言う「9条の碑」は憲法9条1項2項の条文をすべて彫りつけてある碑のことです。

 久々の取材は、暑い気候もあっていささかの疲れを感じましたが、でも、心地よい疲れです。ああ、やっぱり取材はいいなあ!

 

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